ちょっと足を伸ばして、東京散歩です。
不忍池の弁財天周辺には、なぜか?供養塔が多いのです。

『魚塚』 魚屋関係の碑

『スッポン感謝の塔』 すっぽん料理屋関係の碑

『ふぐ供養塔』
建立の趣意には「幾千万のふぐの霊に満腹の感謝をささげる」とありました。
「ふぐ供養碑」の揮毫は、元総理大臣の岸信介の書でした。
岸信介は山口県の出身なので、下関のふぐ業者に揮毫を頼まれたのかもしれません。
ちなみに朝鮮出兵の際に下関で兵がフグで中毒死するのをみた豊臣秀吉が禁止令を出し、日清戦争の講和会議の際下関でフグを食べた伊藤博文が解禁令を出したとのことです。

『包丁塚』

『めがね之碑』

このめがねのレリーフは、なんと徳川家康が使用していためがねがモデルなのだそうです!

『扇塚』 日本舞踊関係の碑

『鳥塚』 鳥肉屋関係の碑

『いと塚』三味線や琴などに使う糸に感謝を表する碑

弁財天は、もとは弁才天といって水の神様、芸術と技芸の神様でしたが、そのうちに弁財天と書いて商売繁盛の神様も兼ねるようになりました。
以降、弁財天は江戸の商人の信仰も集めて現在に至っています。
お堂のまわりには、楽器の琵琶の形をした碑や琴の八橋検校の碑などがたくさんあります。現在でも、芸能界や花柳界の方々がよくお参りするとのことです。

確かに、知った名前の芸能人の名前が書かれた提灯がありました。
日本人ならではの「万物に感謝し丁重に供養する行為」は素敵だなと感じ入りました!
そして、、、
不忍池の中央に弁天堂と言う島があり、その北側に聖天堂と言う常に閉鎖されている神社があります。
ここには「髭地蔵」が建っています。

中には入れなかったですが柵越しからでもハッキリと「道祖神」(男根状の石造)が見えます。

開放日もあるようです。巳の日とは、芸術や財運を司る弁財天(べんざいてん)に縁のある日のことだそうです。十二支の1日で、12日ごとに巡ってくるとのこと。

反対側の上野動物公園側から見ると「髭を生やした地蔵の顔」が見えます 。
この仏像は役行者[えんのぎょうじゃ](修験道の開祖)の像で、良く道祖神信仰と結びついている性神界では有名な神様のようです。
posted by プカラス絵画教室 at 00:00|
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